8855は、1999年秋から2000年にかけてリリースされた日米共同開発モデル。
当時の日本販売代理店、ミドリインターナショナルが別注した限定モデルです。
レザーは「ベルバブーマー」と言う茶色のフルグレインレザーで、自然なままのもので強度があり革本来の美しさが強調されます。
ベルバブーマーレザーは、独特の光沢と強度を持った特殊なフルグレインレザーをブラウンチーフに仕上げています。これは、かなり古い時代(1919年頃)のレッド・ウィングの6インチブーツの革とカラーを再現しているようです。
レッドウィング766と言う1950年代~80年代にラインナップされていた
6インチ丈プレーントゥの原点とも言えるモデルがあります。
766は本来、こげ茶色のガラスレザーを採用していて、ガラスレザー期は旧8165、後の8160へ引き継がれました。
70年代には、色が淡いフルグレインレザーへと変更された時期があり
8163というモデルは、766のその年代を再現したモデルです。
8855は、この8163のモックトゥバージョンになります。
フルグレインレザーは表面に強い塗膜を貼っていないため「トラ」と呼ばれる、レザー本来のムラや傷のような模様が入り、オロイジナルやオロラセットのように、自然な感じのレザーです。
シュータンには、K0 と刻印があります。ネットで調べてみるとKは5月を指しているようで、0なので2000年のようです。タグは刺繍羽タグ。
ミディアムブラウンのミルクチョコレートのような色をした革は、厚めで、かなりしっかりしている。
もう少し柔らかくしたいくらいだが、黒ずみやすいレザーのためオイルの入れすぎに注意した方がいいらしい。
メンテナンスはM.モゥブレィのデリケートクリームをベースにクリームエッセンシャルで仕上げ。
ソールには若干減りがみられるが、まだまだそのままでも大丈夫そうだ。
紐は、このモデルの特注のようで、他に見ない茶色×こげ茶。
2024.6 にドナドナ。