1998.6
6/20
クアラルンプールから一路バリへ。デンパサール ングラライ国際空港に13時頃到着。

空港から郊外まで歩き、ベモ(軽トラックのようなタクシー)に乗ってデンパサールへ。デンパサールのテュガルベモステーションに降り立ち、現在地も分からず路頭に迷う。
近くの飲み物やでここはどこかと聞くが、誰も英語が話せないため分かってもらえない。

たまたま客としてやってきたベモの運転手ラワンというおやじが英語が通じ、クルンクンに行きたい旨話。バスならここからだと3度乗り換えがありバトゥブランでは15時過ぎたら、いつ出発になるかも分からない。自分がチャーターで観光しながら5ドルで連れていってやろうと言われ、考えた末O.K.する。













いろいろまわって。クルンクンの東にあるゴアラワというこうもりがいっぱいいる寺院に連れていってもらう。




クルンクンのホテル ラーマヤナロホについてお金を払うだんになって、5ドルが10ドルになり、さらに日本のボールペンはとてもいいからとせびられる。気がつけば11ドルとボールペン1本かかってしまったが、ガイド代と思えばまあいいか。
来る途中で見た沐浴があまりに気持ちよさそうだったので、ホテルのそばのウンダ川で現地の人と一緒に沐浴をする。
川に入ろうとすると、先に入っていた家族連れの親父に、向こうに行けと追い払われた。どうやら、家族の中に若い女性もいたらしい。沐浴ルールなるものも存在したのかもしれない。
何にせよ、スッポンポンではいる川は開放的でとても気持ちがいい。
大混浴露天風呂といった感じで非常に爽快だ。たいていの男はフルチンで、女性は下着のようなものを付けていた。
インドネシアの物価がよく分からない。途中のみやげ物屋で買ったバティックがRP200,000、コーラ1本RP2,000、ホテル1泊RP10,000、夕飯に食べたサティとナシでRP7,000。
シャワーもない簡素なホテルだったが、それにしてもコーラ5本分だ。
ホテルのオーナーの子ども2人と一緒に庭先のテレビでサッカーワールドカップの日本VSクロアチア戦を観戦。2人とも日本を応援してくれた。残念ながら0-1で負けてしまった。






6/21
朝、クルンクンの観光をしようと思っていたが、ベモに乗ってブクサ寺院に行きたいと言ったときにはすっかり忘れていた。
英語のほとんど分からない運転手だったが、ブクサ寺院までベモのチャーター RP40,000で交渉成立。


寺に入ると、おばあさんがやってきてお祈りの仕方を教えてくれ、一緒にお祈りをした。賽銭箱にRP2,000を入れた。





そのあと若い兄ちゃんがやってきて寺を案内された。終わったあとガイド料を請求された。なんとかディスカウントして RP200,000を払った。
田舎なので安心していたが、さすがバリ。うかうかしていると高額請求される。












セレモニーが11時からだと聞き、近くの飲み物やで休んでいると、若い兄ちゃんがやってきて世間話をする。トヤ・ブンカに行きたい旨話をすると、交通手段があまりないから10ドルで私の車で送ってやろうと持ちかけられる。誘い方がとても上手い。ただ、公共の交通手段はなく、ベモがないことも分かっていたのでお願いすることになる。
まずは車を見せてやると言われ、彼の家まで一緒に行く。立派なハイラックスだった。彼の家族たちとも紹介された。彼の母親は、いきなりトップレスででてきた。おばあさんだが、バリの人たちはトップレスはあまり気にしないようだ。
セレモニーはとても小さなもののようで、始まる前に少し見ただけで、10時半頃に彼と彼の友人のドライバーとともにトヤ・ブンカに出発。



なぜか、運転は友人で2対1だ。どこかに連れて行かれたやばいかもと思いながら警戒体制にはいるが、ただ旅行者相手にお金を稼ぎたかっただけの若者だった。
バトゥール山の麓で、バトゥール温泉の湧くトヤ・ブンカ村に宿をとる。宿にはいると数人の若者が押しかけてきて、やれ登山ツアーしないか、マッサージはどうだ、絵を買わないかと商魂たくましい。



ただ、売れなくても、まるで友人のようにいろいろ話しかけてくる。とても楽しい時間を過ごす。
登山ツアーを持ちかけたワヤンという24歳の若者と、明朝登山をすることになる。
ワヤンに風葬の村トルニャンに行きたいというと、ボートをチャーターして、ガイドとして付いてきてくれた。50ドル。
トルニャン村の風葬が行われている墓地は、バトゥール湖の外れにあり、ボーでしか行けないらしい。










墓地には、風葬され骨だけになった人の姿があり、ゾッとする。なんとなくひんやりとするのは気のせいか。
トヤブンカに戻ったあと、ワヤンが山の回りをバイクの後ろに乗せて周ってくれた。






















観光のあと、一緒にホットスパにはいる。今回のガイド料を聞くと『他の人は40ドルだが、おまえは友達なので料金をいってくれ』というので、世話になったから40ドル払うというと喜んでいた。こんな辺鄙な村なのに観光慣れして、うまいものだ。
そういえば、山の周囲を周っているときに、山道を歩いている少年の写真を撮ると、お金はせがまれた。バリはすごい。
手元に100ドル札しかなく、村ではお釣りも出せないからと村の若者がわざわざウブドまでバイクを飛ばし、両替に行ってくれた。
そのまま100ドル取られないかと心配したが、細かく崩した100ドルを渡された。ただ、そのあと、『手間賃に10ドルくれ』と言われて、困っていると、ワヤンが友達なんだからと制してくれた。
バリの若者は、観光客相手にお金稼ぎをしているが、根はいい奴なんだろう。
ただ、彼らの中に彼女が日本人だというのが数人いた。観光に来ている日本人の若い女性の素行が心配だ。
ワヤンや友人たちとたくさん話し、いい英語の勉強になった。
ホテルは半屋外の風呂兼トイレが付いて9ドルとかなり安いくとても良いところだ。


夜は、結構涼しい。明朝は登山のため5時半ととても早いので、早く寝よう。

6/22
朝、5時起きでワヤンともう一人ガイドが付いて3人と犬1匹でバトゥール山登山。





朝早かったせいか、山頂に行く前に便意をもよおし、途中で野ぐそ。







登山は、かなりハードだったが、山頂にたどり着く。山頂でしばらく休息。ガイドが持ってきた卵を温泉で茹でてくれて、トーストとゆで卵で朝御飯。




帰りはカルデラの周りを回り下山。かなり急な勾配で2度ほど滑った。
ワヤンが弟の靴を借りてきてくれていたが、どうやら靴擦れができてしまった。
9時半頃下山すると、すでに昨日トヤブンカまで送ってくれた2人の青年が迎えに来てくれていた。





ウブドに向かう途中、タンパシリンのティルタエンプルによって聖なる水を少し飲んだ。













そのあとゴヤガジャにより、洞窟にある像を見た。









ゴアガジャ遺跡(Goa Gajah)は、ウブドの東およそ4Kmに場所にある、11世紀ごろの古代遺跡で、なぜここに、何の目的でこのような遺跡があるかは、はっきり分かっていませんが、僧侶が瞑想や修行をした場所、と言われています。
遺跡の名前ゴアガジャ(Goa Gajah)とは、「ゴア(Goa)=洞窟」「ガジャ(Gajah)=象」で「象の洞窟」と言う意味。
これは14世紀にこの遺跡をオランダ人が発見した時に見つけた像が、巨大な象の石像に見えたからと言われています。有名な、顔のレリーフが掘られた洞窟は、1923年に発見されたもの。
洞窟の内部には、ガネーシャ神と、ヒンドゥーの3大神(シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマ)を祭る3体のリンガが祀られています。
そしてウブドのホテル ポンドゥククチルにはいる。ここまで送ってくれたのだが、結局細かい米ドルがなくて50ドル近く払う羽目になってしまった。かなり高くついた。
ホテルは、観光地に近く街なかにありながら静かでかなりいいところだ。バンガロー風で部屋からの続きになっている軒下にソファーやテーブルがある。庭につながっており、かなり開放的でとても快適な部屋だ。値段もRP50000+10%と、とてもリーズナブル。





昼飯は近くの店IBUOKAでバビグリン(豚の料理)の入ったナシチャンプルを手で食べる。結構辛かったがおいしかった。日中暑かったのと朝の疲れでホテルに帰って昼寝。
16時頃涼しくなったので2時間ほど自転車を借りてウブドの町を散歩。なにかお土産でもと思って探すがあまりいいものがない。とりあえず猿の変な安い木彫りだけ買う。






19時半開演のさだぶだやのレゴンダンスを見るために18時半にサンドウィッチを持ってウブド王宮のステージで席取りをする。なかなか良かったがケチャダンスも見てみたかった気がする。レゴンダンスはRP15000だった。






6/23
朝7時から散歩。ウブドのマーケットに行く。かなり大きく大勢の人でにぎわっていた。露店でちょっと愛嬌のある木彫りを2体購入。肩肘をついている人、ハーイというポーズの人。もう一つ小さなバロンマスクも購入。しめてRP150000。






ホテルで朝食をとりベモでバトゥブランまでいき、プラプサの見学のため歩いて出かけるがほとんど見ることができなかった。

バロンダンスも朝9時半からで見ることができず落胆して歩いていると、売店のおばさんが声をかけてきて、バロンダンスの会場に入れてもらうことができた。中にいた掃除をしていたおじさんもいい人で、裏にあるバロンダンスのマスクや衣装を見せてくれて写真を撮らせてくれた。礼を言って外の売店で昼食。ミーの少し入ったスープとナシを食べた。














少しバトゥブランの町を歩いたあと、ベモに乗ってデンパサールへ。ベモステーションについて地理がわからず休んでいると、近くに座っていたおばさんがバリニスと間違って声をかけてきた。少し話をし、町の中心のププタン公園の場所を聞き、歩いてププタン、そしてバリ最古のホテルといわれるナトールバリホテルへ。以外に安く、少しディスカウントの交渉をした後RP17500で1泊。



シャワーを浴びて町の散歩。マーケットの方にいくと映画館があり、Hなのをやっていてここはマレーシアでないのを実感。






ホテル近くの寺院ジャガナダにいくと、きれいな女性がいて、入っていいかと聞くと中に来て腰に黄色いサルンを巻いてくれた。セルフタイマーで一緒に写真を撮ったら、手を繋いでてきたのでドッキリ。











一般食堂でソトアヤムの軽い夕食をとりホテルに戻りタクシーの運ちゃんにバトゥブランにあるケチャダンスとファイヤーダンスの会場に連れていってもらう。
ケチャダンスは思っていたのとは違い、周りで「ケチャケチャ」といっている100人の男性の内側でストーリーが展開された。















そのあとのファイヤーダンスは、若者が燃えている火の上を裸足で踊りだす。短い時間だったが、度肝を抜かれた。








交通費RP30000+ショー10000なかなか良いタクシードライバーだった。いろんな人との出会いがありとても楽しい旅だ。

6/24
ホテルをでて昨日のドライバーに乗せてもらってクタの町にはいる。クタにはいると葬式のための行列があり、さっそくついていく。この旅は何かとシバァ神のお導きがある旅だ。














その後クタの町を闊歩。たまに物売りがよってくるがこの肌の色のせいか比較的少ない。ただあまりに観光地化されているせいか辟易し、買い物を済ませて間に合えば帰ることにする。


クタの町を歩き回ったあげくTシャツ2枚とイカット織りのベッドカバーを購入。
ちょっとやってみたかったバンジージャンプは、とりあえずやめてタクシーに乗って空港へ。一路クアラルンプールへ。免税店で革のスーツケースをカメラバック用に購入。40ドル。
