ボルネオ 東マレーシア(ムル、ミリ、サンダカン)

1998.10.27-11.1

グヌン・ムル国立公園ディアケイブ探検とセピロックオランウータン保護センター・サンダカン

ボルネオ島
北部をマレーシア(サバ州・サラワク州)とブルネイ、南部を東・西・南・中カリマンタンの4州で構成されるインドネシアが領有している世界の島で第3位の面積(73.7万㎢)を擁する島。別名カリマンタン島。

ボルネオについて(認定NPO法人ボルネオ保全トラスト・ジャパンのHPです)

1日目
クアラルンプール スバン国際空港からマレーシア航空に乗って、一路東マレーシアへ。

ミリへの直行便はなく、クチンで一度降機。

マレーシア国内間の移動だが、入国カードを提出し、再度飛行機へ。

ミリに着いて少し時間があったので、タクシーの運転手に1時間でミリタウンの観光をお願いし、街中を流してもらう。

19人乗りのプロペラ機に乗ってムルへ。
同乗したのは、2人の子どもを連れた欧米の家族が1組だけだった。

途中、雲の中に入り激しい雨と雷。思わず映画「six days seven night」を思い出してしまった。アナウンスでムルはハードレインだと言うのを聞きながら眠ってしまった。

着陸して目が覚める。外を見ると晴れている。『良かった』と思いながらターミナルを見るとなんとミリと書いてあった。雨のために引き返してきたのだった。

やむを得ずオフィスに行って翌日の1時の飛行機を予約し、ミリで宿泊するホテルのクーポンとタクシーチケットをもらうことになった。ホテルは中級ビジネスホテルだが、一応夕食、朝食つき。

ムルのホテルに電話し、予約を変更してもらう。明日帰りの飛行機も変更してもらわなければ。

2日目
午前中、ミリ市内を散策。

昼の便でようやくムルに到着。とりあえず、帰りの予約便を1日ずらし、ホテルの送迎車でロイヤル・ムル・リゾートホテルへ。

グヌン・ムル国立公園近くの静かな熱帯雨林に位置するリゾートホテル。大自然に溶け込んだ地上3メートルの木造高床式シャレースタイル。木製の壁や床と花柄のテキスタイルが南国情緒を醸し出している。客室はジャングルを見晴らす部屋、川又は山を眺望する部屋等がある。

オフィスで明日のケーブツアーを予約し、自転車を借りて近所をサイクリング。

ホテルがいいホテルなので、一人でいるのがやけに寂しく感じる。

ムルの目的は洞窟散策。
マレーシアの友人から、ムルでガイドをしている知人がいると連絡をもらったので、ケープツアーをキャンセルし、明日のケーブ案内を友人の知人に依頼する。

3日目
ガイドを依頼したジャクソンに案内され、オーストラリアのキャロラインというおばさんと一緒に洞窟をまわる。

午前中は、ボートに乗って、ウインドケイブとクリアウオーターケイブの散策。

午後から公園入口より歩いておばさんと2人だけでディアケイブ、ロングケイブとまわる。

ガイドは洞窟の外で待っていて、2人で行って来いというので、ルートの説明を受け、2人で懐中電灯を持って洞窟に入っていく。

ディアケイブの中は真っ暗で、懐中電灯だけが頼りだったのだが、キャロラインの懐中電灯が途中でつかなくなり、二人で足元を照らしながらなんとか戻ってくることができた。

二人だけで真っ暗な洞窟を回ることになったので、キャロラインとは、いろいろと話をすることができた。

観光のあと、キャロラインとオーストラリアのジョーンという男性を交えて夕食をとる。

食後、外のカフェに移りさらに話をして過ごした。今日はよくビールを飲んだ。

4日目
午前中は、カヤックを借りて一人でリバークルーズにでかける。川の周りはジャングルで、鳥の鳴き声しか聞こえないような場所だった。何か合っても誰にも気づかれずに助けてもらえなさそうだ。

カヤックは、下りを操る方が難しい。なんとか無事ホテルに戻ることができた。

13時の便でミリへ。

コタキナバルへの便がなく、6時過ぎまで待つことになった。

ミリ市内を案内してくれたタクシーの運ちゃんとばったり会い、「今ボーディングしている便に乗れないか聞いて見ろ」と言われて聞気に行くが、すでに出発時間を過ぎており、乗ることはできなかった。

18時の便でジョーンに再会。

コタキナバル到着後、翌日のサンダカン行きの便を予約をしに行くが、すでにオフィスは閉まっており断念。

とりあえず飛行機の時間だけインフォメーションで確認し、市内のハイアットホテルに宿を取る。RM140だが、とてもいい部屋だ。

5日目
早朝の便に乗るために、朝早くにホテルをでる。

7時の便に乗れるとのことでサンダカンまでの往復チケットを買い、一路サンダカンへ。

8時前にサンダカンに着いたが、ツアーオフィスはまだ閉まっており、朝食を食べながら待つ。開店と同時に出向き、セピロックオランウータン保護センターとサンダカン市内のツアーに申し込み、9時前に出発。

セピロックは、サバ州の昔の州都でもあるボルネオ東海岸のサンダカンにあります。
このセピロックの一角にあるのが、セピロックネイチャーリゾートです。リゾートの周辺には、オランウータンの保護と、ジャングルに返す取り組みを行っている、「セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンター」や、環境教育を目的に建設され、森林保護の大切さを学ぶことのできる、「レインフォレスト・ディスカバリーセンター」があります。

一人だけのツアーだったため、日本人墓地に行きたいという希望も聞いてくれた。ガイドはなかなかいい人で、まめに説明してくれた。

セピロック、日本人墓地に行き『サンダカン八番娼館』の木下クニの墓をお参りし、市場を見学した。市場で足下を駆け抜けていったネズミは、今まで見た中で最大だった。

『サンダカン八番娼館』 山崎朋子著
“からゆきさん”―戦前の日本で十歳に満たない少女たちが海外に身を売られ、南方の娼館で働かされていた。そうした女性たちの過酷な生活と無惨な境涯を、天草で出会ったおサキさんから詳細に聞き取り綴った、底辺女性史の名著。

昼食のあと、水上家屋や寺院を観光し、空港へ。

17時の便でコタキナバルに戻り、高級リゾートホテル(シャングリラ タンジュンアル)に泊まる。ガバメントプライスでかなり安くなりRM180程度。ただ部屋はハイアットに比べれば落ちる。今日は英語ばかりでかなり疲れた。

6日目
昼過ぎまでホテルのビーチサイドでゆっくり読書。のんびりと本を読むにはとてもいいところだ。

3時前にチェックアウトし空港へ。K.L.への便を家から近いスバン空港行きに変更してもらい帰宅。

行き当たりばったりで、ネコブルもある気ままな旅だった。ムルの洞窟やジャングル、サンダカンの観光、人との出会いもあり、なかなかよい旅だった。

ネコブル:トラブルほど深刻ではない小さなアクシデント
『マレー半島すちゃらか紀行』若竹七海著 の造語。