2024.12

姪の結婚式の復路で、ドレスシューズのソールが剥がれ、全壊。
唯一の黒のドレスシューズ 全くなしではいざという時困るので、急ぎでフォーマルで使える内羽根のストレートチップを探す。
いくつか候補があったのだが、即決ができ、500円引きのクーポンが使えたPaul Stuart の内羽根ストレートチップに決める。PS-1300 という品番がついており、大塚製靴製。




詳しく靴のスペックを調べたいが、なかなかわからない。大塚製靴のOT-1300 という品番は、ストレートチップでもビジネス向けのOtsuka Water Smart という全天候型モデルでハイブリッドソール。セメント製法のものだ。
PS-1300 を写真で見る限り、ダイナイトソールで縫い目もあり、グッドイヤーウェルト製法と思われる。現行だとトゥが少しスクエアになった M5-309 Cap Oxford というのが一番形が似ている。
M5-309 のスペック
■Last(靴型):B-715
■Width(足幅):EE
■製法:グッドイヤーウェルト製法
■素材 甲革:カーフレザー
腰裏ライニング:牛タンニンヌメ
本底:ダイナイトソール
■口周り:切放玉縁
■コバ仕上げ:平コバ
■ウェルト面仕上げ:目付け
■シャンク:布巻きスチールシャンク
■中物:練りコルク
残念ながらPS-1300には、かかとの半二重や箱縫いは見られず、大塚製靴製の Paul Stuart ストレートチップがどの程度のスペックかわからないが、革や製法を見る限りなかなか上質。
同じような形の靴に Otsuka+ OP-1001 というのもあるが、これはダイナイトソールではない。
ネットで調べてもわからないことが多々あったので、大塚製靴公式オンラインショップに問い合わせたところ、その日のうちにメールで回答をいただいた。
要約すると、ブランドによってコンセプトや仕様が異なること。M5の商品は受注生産のため細かなところに拘っているが、PSの商品はライセンスを受け、量産の靴になっていること。M5の商品と大きな部分での大差はないが、細かな部分での違いがあるとの内容だった。使用している革やラストについての明言は避けてあったが、丁寧な回答をいただくことができた。
届いた靴は、若干皺はあるものの革は上質でサイズもちょうどいい。もう少しワイズがあるとさらに良いのだが。見た目はかなりフォーマルなので、履く機会は少ないと思うが、一生物として手入れして大事に使いたい。


