1993年頃に、L.L.Beenの通信販売で足型を送り、セミオーダーしたビーンブーツ。
使用頻度は少なく、手入れしながら保管していたとはいえ、32年ほど経つがゴムも革も全く問題ない。
セミオーダーのため、サイズや製造年の表記もなく、とてもシンプルだ。
普段は、うえふたつには紐を通さず、長靴のように着脱している。でも、いざとなれば紐を縛って固定することができる優れものだ。
1912年にアメリカ・メイン州で創業した〈エル・エル・ビーン〉。そう、今年で110周年を迎えた歴史あるブランドだ。創業者はレオン・レオンウッド・ビーン。そのイニシャルがそのままブランド名となっている。彼はハンティングを趣味としていたのだが、メイン州は森や湿地が多く、革製のブーツでのハンティングではどうしても足が濡れてしまう。そこで思いついたのが、ゴム製のボトムに革のアッパーを縫いつけたブーツだ。それが“ビーン・ブーツ”の誕生である。
誕生は1912年。つまり、ブランド設立のきっかけとなったのが“ビーン・ブーツ”。見どころはラバーとレザーのコンビ使い。ラバーで水の侵入を防ぎつつ、レザー部分が柔軟性と適度な放湿性を実現。もちろん、現代の防水透湿性ほどとはいかないが、当時すでにその概念があったというワケだ。登場初期にはラバーとレザーの連結部分の不具合が頻発したが、それらの問題を解消してから今まで、基本的な形を変えていない。もはやリアルなハンティングブーツとしての役目は終えているだろうが、そのトラディショナルでヘビーデューティなデザインをはじめ、レザー部分やソールの交換&修理が可能で長く履けること、そして、いまだアメリカでの自社製を貫いていることなどから、アメリカンブーツにおける名品として広く親しまれている。
Safari onlineより
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