RIMOWA TOPAS プルタブ 92L

2023.7

娘が使っていたリモワのスーツケースが、娘の帰省の際に一緒に帰ってきた。もう、随分古かったので、内張りのクッションは加水分解し、粉を吹いていた。4輪あるキャスターの固定された2輪は全く問題なかったが、可動の双輪2輪は、ゴムが完全にすり減り、プラスチックの部分も削れていた。

とてもお気に入りのスーツケースで、我が家には同じものが2個ある。もう一つは、ルフトハンザとのコラボで、ドイツのワールドストア限定モノ。かつて、加水分解したクッションを取り除き、リモワで、内張りの付け直しとパッキンゴムの交換をしてもらっている。これは、息子が持っていっていたが、同じく帰省とともに家に戻ってきた。こちたも可動の双輪は、ゴムが殆どなくなっている。

なんとかこの2個のスーツケースを復活したかったが、ネットで調べてももう交換できるキャスターがない。とある会社が、替えのゴムだけを作っているのだが、目玉が飛び出るくらい高い。

なんとか代替品を見つけ、取り替えるか、ゴムを接着剤で取り付けるか。接着剤でのゴムの取り付けは、かなり弱そうなので、最終手段。できれば代替品をうまく加工して取り付けたい。

とりあえず、ネットで可能性のあるキャスターを調べながら、まずは、内張りを剥がして清掃。

ドリルを使ってハンガーフックやゴムバンドの取付部を外す。

内装を剥がし、加水分解したクッション材を取り除く。100均のスチールウールたわしやヘラを使い入念に。サイドに付いているダンボールも剥ぎ取る。

最後にキッチンハイターを使って水洗いし、乾燥。

左:清掃後  右:清掃前

内装は、洗剤で洗い、ブラシで擦ってをきれいにして、乾燥。

最大の難関はキャスター交換。購入したのは、BERMASのスーツケースの交換用キャスター。サイズ等の詳細は公表されていないのでわからないが、実寸を測ったものを見つけ、可能性が高かったので、試しに購入。

【最大38倍|6/29 9:59〆】【1年保証】BERMAS バーマス 交換用 タイヤ キャスターキット 50mm(対応品番:60256/60257/60261)プレステージ PRESTAGE 60006

価格:2,750円
(2023/6/28 18:51時点)
感想(0件)

キャスターの取付軸穴の径は12mmくらいだと思うが、ぎりぎりハマらず。仕方なくタップを使って穴を少し広げる。取付部スーツケース側に若干隙間ができるので、ワッシャーを3枚かませる。可動もするので、これでなんとか代用できそうだ。グレーのキャスターから黒に変わり雰囲気が少し変わったが、悪くはない。

内張りを貼らず、アルミむき出しのスーツケースにリベットで留め具と仕切り板を取り付け完成。リベットは、4.0✕11mmの肉厚用。品番からして92Lのプルタブ4輪モデル。中もスッキリし、アルミのスーツケースの割には軽量で使い勝手がいい。

ルフトハンザとのコラボモデルは、このタイプより新しいのかダイヤルロック錠が左右に2つついている。上蓋との隙間にゴムパッキンが付き、仕切り板は2枚ある。クッション材は加水分解でボロボロだったので、一昨年内装を剥がし、きれいにした。ただ、内装がルフトハンザモデルで特別仕様。パッキン交換、止めバンド交換を兼ね、それから先はリモワで修理を依頼した。残念ながら、リモワの修理は意を組んでもらえず、内装は似たようなもので縮んだところを継ぎ足され、内装の裏をきれいにされなかったのか、しばらくすると、加水分解したクッション材が少し出てきた。これなら、最後まで自分でやればよかったと後悔した。

2個のスーツケースともまたしばらく使えそうだ。どちらかのスーツケースが世界一周のお供になってくれればいいのだが。

旅服(Traveler’s Clothes)

旅の服装も旅の形態によってずいぶん変わりますが、今回は気楽な一人旅の服装を振り返ってみたいと思います。

若い時の1ヶ月半のヨーロッパ鉄道の旅では、履き慣れたコンバースのワンスター、左前ポケットの裏にマジックテープのついた隠しポケットをつけてもらったリーバイス502、赤いLeeのダンガリーシャツにセーター、上着は少々の雨よけにもなる『踊る大捜査線』で織田裕二が着て有名になった米軍のM-51、通称モッズコート。ちなみに旅に出たのは、1980年代でしたから『踊る大捜査線』が放映される10年以上も前です。

スイス ルツェルンにて 1986.11

そして、腹巻きがわりにウエストバッグを腰に巻いて、中にはパスポートとトラベラーズチェック。肩から下げたカメラバッグには、35-200mmの万能レンズをつけたNikon FE2とフィルム数十本に写真の記録用ノート。背中には軍用リュックといういでたちでした。

着替えは、当時お気に入りだったヘインズの白いTシャツとパンツを数枚のみ。ジーンズを1本洗濯したとき用に入れた気がしていましたが、旅の写真を見ると、いつもほぼ同じ格好でした。

旅の途中、フィレンツェの屋台で買った革ジャンは、旅行中に着倒したあと、弟の土産になりました。

ミリタリーアイテムは機能的で使い勝手がとても良く、ここ数年、東南アジアへのひとり旅では、カーゴパンツやミリタリーシャツがほとんどです。

カーゴパンツのボタンがついた大きなポケットは、旅ではとても便利です。
カーゴポケットは、1942年にアメリカ陸軍の空挺部隊が採用した降下用戦闘服が起源です。空挺部隊はパラシュートを装備して航空機から降下するため、バックパックを背負えず、その代わりとして大容量のカーゴポケットが生まれたようです。

ミリタリーシャツは、両胸にフラップ付きのパッチポケット、肩にエポーレットが付いています。エポーレットは本来の使い方と違いますが、肩に掛けたカメラがずれないようにすることができます。
シャツは、暑い時には脱いで腰に巻くことも多く、フラップ付きのポケットだと入れたものが落ちなくて安心です。

カーゴパンツもミリタリーシャツもポケットがたくさんあって便利なのですが、両方を一緒に着るとちょっとものものしいので、どちらか一方にして、あとはジーンズかダンガリーシャツなどと合わせることが多くなります。暑い場所でもTシャツだけより、1枚シャツを羽織っているほうが何かと役に立つので必須です。

ミリタリーウェアの特徴は、優れた機能性です。動きやすく、収納力があり、旅のウェアとして最適だと思います。

熱帯でもなければ、M-65フィールドジャケットがあれば、機能面・収納力・防風さらには、多少の雨もしのげ、ポケッタブルのダウンとセットにすれば防寒としてもかなり活躍します。気楽な一人旅のおすすめです。

日常使いなら、丈夫で機能的なフライトジャケットがおすすめです。

何度も流行があった、シンプルで丈夫なMA-1

映画『トップガン マーヴェリック』でトム・クルーズが着用し、人気急上昇のCWU-36pとCWU-45p

エイジングが楽しめる、革製フライトジャケット A-2、G-1など 車やバイクで出かける『ちょい旅』にも大活躍です。

お気に入りの旅服で、旅を楽しんでください。

フィルムカメラ

旅の原点

写真を撮りたくて、旅に出るようになりました。

写真家ロベール・ドアノー(Robert Doisneau)やジャン・フランソワジョンベル(Jean Francois Jonvelle)に憧れ、人生や生活を想起させるような一瞬を切り取った写真を撮りたい。

UN CERTAIN ROBERT DOISNEAU より
JONVELLE より

そのために旅に出るようになり、旅が好きになり、旅の形ができてきました。
旅の原点です。

フィルムカメラは、撮り直しがききません。
たくさんの中から、一番いいものを選ぶこともできません。
(何せ、お金がかかりますから)
あとになて、露出や構図を変えることもできません。
そこに写ってしまった不要物も取り除くことができません。
フィルムのストックは必要だし、カメラに入れるフィルムもカラーかモノクロか、天気がいいか室内かによって選ばなければなりません。
撮り終えたフィルムも現像するまで管理しておかなければなりません。
現像に失敗したら泣くに泣けません。

はっきりいって、今のデジカメから考えるととても不便です。

あえてメリットを挙げるとすれば、思い入れです。
一枚を撮るために使った時間や労力、そしてタイミング。
タイミングは運ですが、それを引き寄せるには、経験や感性が必要だと思います。

一瞬を逃さないために、カメラは、ストラップを右手首に巻き付け、グリップを握って常に撮れる態勢でした。
街の匂いや生活の様子を感じるために、コーヒーショップや公園のベンチでゆっくり時を過ごすこともありました。

撮り終えたフィルムには番号を打ち、ノートには撮った日や場所を記してあります。
帰国するまでどんな写真になっているかわかりません。

写真をみると、いろんな想いが蘇ってきます。
手ブレの写真にも、その時の状況が思い出されます。
最高の一枚に仕上がっていた時の喜びは計り知れません。
フィルムカメラでは、そんな想いを写し込んだ写真を撮ることができます。

リュクサンブール宮殿
構図を考えて撮ったが露出で失敗
パリにて
シャッターチャンスと思い慌てて
構図もタイミングもミスったうえに手ブレ

フィルムカメラで撮った写真
 Euro(スイス・イタリア・フランス) 1986

フィルムカメラの時代は、時間の流れがゆっくりでした。
撮った写真は、ほぼ個人の楽しみで、ネットで広がることもありませんから写真に写ることに関しても、人々は寛大でした。
レンズを向けると、笑って応えてくれる人も多くいました。

フィルムカメラで撮影
 BALI 1999

デジタルカメラが普及し始めても、何でもかんでも撮ってしまうのが嫌で、しばらくはフィルムカメラに拘っていましたが、そのうち時代の流れに飲み込まれてしまいました。

ちょっと楽しいパンケーキレンズ

今のカメラは素晴らしいです。普段はスマートフォンのカメラで十分です。

ちょっと気合を入れて撮りたい時には、一眼デジカメを持っていきます。
レンズを変えると、スマホのカメラでは撮れない写真が撮れますが、どうしても身軽さを引き換えにしなければなりません。


画像編集ソフトも素晴らしく、簡単になんでもできてしまいます。
今では、写真は撮ることではなく、撮ったあとの加工をどうするかで大きく変わってきます。

PhotoShopで、写真に写り込んだ不要物を簡単に取り除けてしまいます。

加工前
加工後

フィルムカメラのランニングコスト

フィルム(36枚 ISO100)を1本使って撮影したとすると、概算で
   フィルム代   550円
   現像代     500円
   CD焼き付け代 1000円 と考えると2050円ほどかかってしまいます。
これで36枚の写真が撮れます。
ただし、晴れの日は、ISO100でいいが、曇空や室内ではISO400を使うと考えると普段からフィルムを数種類は用意しておかなければなりません。

フィルムは、はっきりいってお金がかかります。

ただし、おもしろさもあります。

時間とお金に余裕を持って楽しんでみてください。

BALI 1999 NIKON FE2

旅鞄(Traveler’s Bags)

 旅の形によって必要なものも変わり、バッグも変わってきます。今まで使って便利だったバッグや年齢によって変わっていったバッグの紹介です。

軍用リュック

ROTHCO G.I ALICE PACK LARGE
ROTHCO(ロスコ) HPより

 若い時に写真を撮りたくてでかけた旅では、両手が空くことが必須。必然的にリュックになります。登山用のリュックなど便利なものもたくさん出ていましたが、軍用リュックを選んだのは、とにかく頑丈で防水性があること、そしてなにより何かあった時には背負い紐を引っ張ると簡単にリュックが外れ、走って逃げることができること。幸いこの機能を使うことはありませんでしたが。
 リュックは両手に自由が効くことが最大のメリットですが、背負うため荷物に目が行き届かなくなります。貴重品だけは、体の前方で身につけられるような薄いウエストバッグが必要です。普段はジャケットの下にこのウエストバッグをつけていました。

4Way Bag

 Samsonite 4Way Bag 長い間、愛用していたバッグです。コンパクトに使えば55×35×15の機内持ち込みサイズですが、手提げ、ショルダー、リュックになることに加え収納できるキャスターを取り付けてキャスター付きバッグとしても使えます。さらに外に小さなリュックをバックルで取り付けできる多機能バッグです。身軽にでかけたいときは、ショルダーやリュックとして使い、たくさんの荷物を持ち運びたいときは、キャスターにセットし2輪付きバッグとして転がしていくことができ、飛行機に乗るときはキャスターをバッグに収納し、預けることもできます。一人で出かけるときはほとんどこのバッグでした。ポケットも充実しており、主要収納部の荷物はストラップを固定することもできトラベラー最強バッグです。20年以上前の古いバッグで型番も分からないのが残念です。

ソフトキャリーケース

SWANY 公式サイトより

 ソフトタイプのキャリーケースのおすすめは、SWANY ベネチーオ(L)です。SWANYのキャリーケースは、体を支えて軽い力でまっすぐ進み、まるで杖のように使えます。疲れた時に横にしてちょっと腰掛けることもできるので、子どもが座るのにとても便利でした。機内持ち込みもできるため、家族旅行でのセカンドケースとして大活躍しました。ソフトケースなので少し無理して荷物を押し込めます。外のポケットは主要収納部を開けなくていいので、ガイドブックや本、子どもが小さいときは夏休みの宿題も入れておけ、とても便利でした。

スワニー SWANY ソフト スーツケース キャリーバッグ キャリーケース ビジネス バッグ 機内持ち込み キャスター メンズ 1泊 出張 撥水加工 ビジネスキャリー キャスター ベネチーオ3 T-377-s S サイズ T-377-s (su1a057)【旅行グッズ10点オマケ】[C]

価格:20,350円
(2022/2/20 14:31時点)
感想(40件)

スーツケース

 家族旅行など荷物が多い時や移動が少ない時などはハードなスーツケースです。4輪の大きめのスーツケースは、子どもが小さいときは、上に腰掛けてベビーカーがわりにもなりました。大きさや素材もさまざまで、デルセーやサムソナイトなども使いましたが、今はリモワを使っています。憧れのルフトハンザコラボのサルサ 2輪トローリーとビジネスバッグのセットをもらい、キャスターを静音タイプに交換して使用していました。やはりリモワはトラベラーの憧れです。使いたいという欲求が生まれ、旅に出たくなります。『いつかはアルミのリモワ』という想いを持ち続け、ついにローマ旅行の帰りに、フランクフルトでピックアップすることができました。SALEになっていたルフトハンザコラボのトパーズ63Lと36Lのセットを事前にネットで注文し、格安での購入です。アルミのスーツケースは、時間をかけて育っていくと思います。

SALSA
TOPAS 63L

 子どもが留学し、アルミの大きめのスーツケースは、中に貴重品をしまっておけるので、とても役に立つと思いました。ヤフオクで昔憧れていたリモワ104Lプルタブ4輪アルミスーツケースがジャンク扱いだったので購入。内装を剥がして、古いリモワ特有の加水分解したスポンジを取り除き、リモワショップにて内装の貼り直しとパッキン交換をお願いして復活しました。プルタブを持って2輪で引っ張ると、昔空港で見たクルーの姿が思い浮かびます。背筋が伸び、颯爽と歩く姿は、飛行機好きで、よく近くの空港に飛行機の写真を撮りに行っていた小学生には、輝いて写っていたものです。

TOPAS プルタブ 104L

その他のバッグ

 貴重品を入れておくには、小さめのウエストバッグやワンショルダーバッグ、ディバッグなど便利なものがたくさん出ています。気に入ったものや自分にとって使いやすいものが見つかれば嬉しくなります。

 おすすめのMYSTERYRANCH GALLAGATORミステリーランチ ギャラゲーター は、19Lと小ぶりで軽量(0.6kg)のリュックです。3ジップデザインで大きく広げることができ、収納にとても便利です。

 最近では、クレジットカードのスキミング防止のバッグやスマホが収納できる完全防水のバッグも増えてきました。完全防水のバッグは、子ども連れやひとりでリゾートに行く時には、最低限の貴重品を常に持って歩けるのでとても便利です。

トラベラーズノート(Traveler’s notebook)

トラベラーズノート
トラベラーズノートと旅ごとのリフィル

旅の必需品

15年ほど前にトラベラーズノートと出会いました。牛革のカバーにリフィルを挟んで使うだけのとてもシンプルなノートです。シンプルだからこその自由度があり、どうやって使おうかと思いを巡らす楽しさがあります。何より魅了されたのがその大きさです。今でこそ増えてきましたが、A5スリムでA4サイズの紙を3つ折りにして持ち運べるスマートさは、特筆すべきものでした。

トラベラーズノート   

 旅を愛するすべての人たちへ

使い込むほどに味と風合いが高まる革素材のカバーと、書きやすさに徹したシンプルなノート。手にとって旅に出たくなる、そんなノートを目指しました。旅の途中、ふと立ち寄ったカフェで、感じたこと、思いついたことを気ままに書き留めてください。また、このノートを携えて歩くことで、日常を旅するような気持ちで過ごしてみてください。毎日見ている景色の中に新しい顔を見つけられるかもしれません。      TRAVELER'S NOTEBOOK 公式サイトより

旅に出るときには、トラベラーズノートにエアチケット、パスポート、紙幣やクレジットカードまで全て収まってしまいます。ホテルのバウチャーなんかも3つ折りで綺麗に収まります。さらに、どこでもペンをはしらせることができ、その場の空気や、想いを記しておくことができます。このノートのおかげで旅が10倍楽しくなり、文房具にも興味を持つようになりました。

『日常も旅のように』トラベラーズノートのコンセプトです。トラベラーズノートを使うようになり、日常の中に新しいものを見つけ、楽しめるようになった気がします。

その時の旅に合わせて自作することも多いリフィルですが、旅ごとに一冊のリフィルを使います。たまったリフィルには旅が刻まれ、宝物になります。世界一周に持っていったトラベラーズノートに何が刻まれるか、今から楽しみです。